新型コロナウイルスの遺伝子検査機器を導入しています。
この検査はPCR検査とほぼ同等の高感度な検査です。
通常、PCR検査は結果判明まで時間がかかりますが(当日夜か翌朝)、この検査では約15分で判明します。
外来でしばらくお待ちいただければその場で結果説明ができます。
ただし、1回に1検体しか検査できませんので、検査が多いときは時間がかかりますのでご了承ください。
以下詳細です。
この検査装置は、米国のアボット ダイアグノスティックス メディカル株式会社製で、SARS-Cov-2核酸検出検査をNEAR法(等温核酸増幅法)により実施します。
IDNOW™による新型コロナ感染症遺伝子検査とは「新型コロナの遺伝子(RNA)を抽出・増幅することで、新型コロナかどうかを判定する」検査です。
従来、新型コロナかどうかを判定する検査方法として広く知られているものに「PCR検査」や「抗原検査」がありますが、今回の遺伝子検査は等温核酸増幅法の1つである NEAR法 (Nicking Enzyme Amplification Reaction)となります。
NEAR法の特徴としては、以下の通りです。
PCRと同じ「核酸検出検査」に該当する:10日以降の症状がある方の陰性証明にも使用することができ、ガイドライン上でもPCRと同等の信頼性を持っているのが特徴です。(参照:COVID-19病原体検査の指針による)
米国応急診療所(アージェント・ケア)5カ所で行われた計256例の検査結果では、PCR検査と比較して陽性一致率94.7%、陰性一致率98.6%でした。